先生はどう考えますか?

Q3が終了し,私事でばたばたっとしているうちにQ4が始まってしまった。
Q3の授業で「こころとは」というものを担当したが,最終レポートを回収するその寸隙に,学生から「結局,先生はこころとは何だと定義するんですか」と尋ねられた。
150人を超す学生が行列をなして提出を待つその時に,14コマ使って伝えようとした内容が一言に凝縮できるはずもなく,「詳しくはWEBで」と言い放ってその後今まで放置してしまった。すみません。
 
あの時の受講生がこれを読んでいるかどうかはわかりませんが,短くお返事です。
 
明示的に「これがこころです」とは言いませんでしたが,こころとは何かをかんがえるための思考材料を提示しながら,私なりにはこちらの意図が透けて見えるような授業をしたつもりでした。ですので,伝わんないか~と残念に思う一方で,それもそうだろうなとも思いました。
感情だけをこころと呼んだりしない,人間だけが持つものでもない,脳なしにはあり得ないが脳だけあればよいというわけでもない,といった話はしたつもりです。
この授業は今後も担当していく予定ですので,明記はしません。ごめんなさい。
ただ,これは!と思う文献を,つい先週手にしましたので,ご参考ください。
 
櫻井武 (2018) 「こころ」はいかにして生まれるのか ブルーバックス
 
奥付をみたら,10月20日発行でした。
 
うぅむ。このようなテーマで何かを語ろうとすると,こんな感じになるんだなぁと心強く思う一方で,なんとなく忸怩たる思いが。