最近気に入っている

一昨年以来,ことあるごとに色んな所で勧めている本がある。
できれば,大学1年生,遅くとも3年生までには読んでいて欲しい
と思うのが,以下の本だ。

筒井美紀 2014 大学選ぶより100倍大切なこと ジャパンマシニスト

私は自分の子どもが大学に合格した瞬間に,この本を読ませたい
と思うくらい,大学で学ぶとはどういうことなのか,がごく平易な文章で
書かれた良書だと思っている。

今年は新ゼミ生には熟読の上,新年度を迎えてもらうつもりでいる。

また,これから大学院へ進学しようとする,ムボーな輩が毎年我がゼミ
からも何人か出るのであるが,彼らに贐としたい本も最近見つけた。

佐藤雅昭 2016 なぜあなたの研究は進まないのか メディカルレビュー社

進学する前から進まない前提かよ!!と突っ込まれそうだが,
行ってみたら判ると思うけど,進まないよ。さくさく進むのなら,院試用の
研究計画なんか,じゃんじゃん筆が進んで進んで,規定の枚数じゃ
収まらなくてどうしよう?ってなるでしょ。でもそんな学生,見たことないもん。
志望する段でそんな状態で,行ったらぱぁ~っと目の前が開けて…なんて
ことになりっこない。実験や調査の1,2本は何とかひねり出しても,
続きが…となること請け合い。そんな人は適性がないのだから,博士課程
進学などとさらにムボーなことを考えずに就職を探すべきで,そんな啓蒙書
なんて読んでも無意味,という向きもあろう。
そりゃそうなんだが,それでも何とか足掻きたい!という人もいる。
そういう見通しと諦めの悪い人におススメ。

ちなみに,同業者の家人にこんな本こうてん,と言ったら,「なんでそんな
傷口つつきまして,そうだよねぇ,ここが痛いんだよねぇって確認したいの?」
と爆笑のうちにノタマワレタ。
うん,ワタシ用なつもりではなかったんだけど,まぁ。そうなのか…。